こんにちは水野です。
今日は連とは関係ないですが、個人的に12月から参加していた「あわともクラブ」について書いてみます。
※あわとも関連の情報だけでなく、関東近郊の阿波おどり情報など幅広く発信されてます
◆オフシーズンの誰でも参加可能な練習の場
夏が本番の阿波おどり
シーズン前やシーズン中は盛んに行われる練習も
お祭りシーズンが終わると練習回数が減ります
寒さが本格化する時期は完全に冬眠してしまう連もあるとか…
そんな状況で「練習したいけど場所がない」とくすぶっている人々を救済すべく、
阿波おどり好きの有志によって「フリーの練習場所を提供しよう」と始まった活動があわともクラブです。
今年は11月から3月に月イチで都内を中心に開催され、僕は12月から4回参加させてもらいました。
◆練習をしてみて
毎回、あわともさんが確保してくれた会場に、各所から阿波おどりが大好きで練習に飢えてるの踊り手&鳴り物が集まります。
都内開催でも隣県各所から来ちゃう人がゴロゴロいる模様(知らないだけでもっと遠い人も…?!)
練習は鳴り物が始まると一方向に踊る(たまきの鏡練習のような感じ)のを休憩を挟んで繰り返します。
その様子はまさに阿波おどりの見本市様々な踊りが近くでじっくり楽しめてとても見応えアリ!
あんな踊りやこんな踊り、色々なスタイルがあるんだなーと目移りしちゃって仕方ない(変な癖を覚えて帰るなーと連長が釘刺す部分)。
そして他を見ることで、やっぱたまきの踊りって良いねと、海外文化に触れて祖国の良さに気付く旅行者めいた気持ちになるわけです…。
踊りは違えど全体に共通している…練習への熱意その空気がまた凄い
一緒に行ったはるなさんが「ナルシストの集い」と評したのもよーくわかります。自ら課題を引っさげて、上達しようと黙々踊る阿呆衆。
そんな人が数十人から集まっているので、会場の熱気たるやこちらも吊り込まれて、負けちゃいられんやたらと気合が入ります。
そしてまた、格好良く、華やかに踊るには熱心で地道な練習が不可欠なんだろう…てなことを思ったり。
連を超えた集まり、練習への渇望、各々の向上心。
そんな条件があって、あわともは普段の練習と一味違った熱を帯びるのでしょう。
12月に参加していた方が「あわともって俺らにとってのクリスマスプレゼントみたいなもんだよなー」と言ったのも、日常では得難いものがあることを物語っているかのようです。
そーんな、激アツな集いがこのオフも月イチで開かれていたわけです
◆他の連員との交流
会場設営や、着替えや、休憩時間などに他の参加者とする会話これもあわともの醍醐味です
「どこから来られたんですか?」
「○○からです」
「○○というと××連とか?」
「△△連ってとこです」
「本番はどこに出てます?」
そんなやりとりがアチコチであり、お互いの連の話をしたり聞いたり。練習していない時は終始にぎやかなムードです。
踊りの話と同じく、自分たちの連がどういうものか…恵まれている部分足りていない部分が相対的に感じとれて、新たな気付きが得られることも
あわとものコンセプトもあるからか、お互いの練習事情が話題になることが多かったような…。
隔週の練習がようやく始まったとか、まだ練習が全くないといった連が多く、たまきのように毎週練習をしている連は少数。聞いた限りはそんな感触でした。
小学校が気前よく練習場所を提供してくれて毎週連長が道具を運んでくれてはるなさんが横浜から来てくれるそしてその気持ちに応えるかのように練習に集まる仲間がいるそれって無茶苦茶恵まれているんだなーという発見は、あわともで得た中で特に大きな収穫でした(同じ話を聞いて他と同じくらいで良いんじゃね?と思う結末も当然あるわけですが…)。
◆あわともで盛り上がる?あわともで盛り上げる?
オフでも週一で練習があるたまきは(厳密にいうと?)あわともの目的である練習難民の救済対象に入っていないかもしれません。
ただ、あわともを通して感じるのは、そこでの時間は普段の練習とは(上か下かではなく)異質であり、そこで得られるものもまた連の練習の成果とは異なるということ。そうでいながら、そこでの成果は連に持ち帰って色々なことに活かせそうであることなどです。
あわともは集中して練習する場所としての役割とともに、そこで感じた熱気や発見を自分を介して伝え、連の活動をより良くしていくエネルギー源としても活用できるのではないでしょうか?あわともで盛り上がったら、それを自分が世話になってる連に還元して盛り上げる。そんな付き合いが出来るなら素敵だなーと思いました。
◆9年の歴史に幕
あわともクラブは誰でも自由に参加できる練習と阿波おどり好きの交流の場として大・活・躍
オフシーズンの恒例行事として9年間、続いていました(たまき日記の過去記事にもたびたび登場してますね)。
が、今月3月の開催をもって活動停止…今後再開かどうかは未定とのこと。理由は公式ブログに載ってます。
そのなかで下記の文章があったことが本記事作成のきっかけでした
>私の方針はとりあえず置いておいて、できれば、改めて、皆さんの
>忌憚ないご意見・ご感想・ご要望をお伺いしたいです。
>
>「あわともクラブなんか、別になくてもいい」も
>「今までの形のままずっと続けてほしい」も含め、
>良かったら、コメントお寄せ下さい。
>
>プログのコメでも、MLの返信(公開されます)でも、SNSでも、
>ダイレクトメッセージでも構いません。イイネだけだと
>よくわかんないので、できれば何か言葉にしてもらえると助かります。
過去に参加された方は何かしら思いを伝えてみましょう~
>主催者のみなさま。
長い間の活動お疲れ様でした。4回とはいえ参加させてもらえて本当に有意義でした!
あわともは練習場所以上のものを我々参加者に提供してくれている貴重な存在です。
リニューアル復活してくれることを期待して、後押しになればと記事を書かせていただきました!
復活の折にはたまきのメンバーも大勢誘って伺えたらなーと思います
ありがとうございました。
水野
ども。からだで感じる阿波踊りのにわこやまです。
年度末忙しかったので、すっかりプログチェックサボってたので、コメント遅くなってすみません。
あわともクラブのこと、非常に丁寧に、好意的にご紹介してくださってありがとうございます。12月から本当に熱心に毎回通っていただき、こんなにホメてもらうと、主催者としてなんだかもったいない心境です。
徳島や高円寺の連と直接つながっている連じゃないと、首都圏のローカルエリアの連の阿波踊り環境はまだまだハードなものがあります。勉強するのにいろんなハードルがあったり、何の道しるべもなく手探りだったりしています。
そんな、情報難民・練習難民エリアの人たちにとって、とりあえず、
「あそこに行けばなんかわかる」
「情報教えてくれる人がいる」
「仲間ができる」
・・・みたいな、駆け込み寺っぽいところがあると、いいんじゃないかな、という思いでやってました。
9年たって、いろいろなところにいろいろな横のつながりもできて、実力連といわれる連の人たちからも、連の看板や責任から解放された場所で、自己研さんに励める場所として大事にしてもらえて、それなりに、阿波文化の発展に寄与できた面もあったと思います。
そして、需要は決してなくなることはないとも思うので、また改めてみんなが気がねなく、一人でも遊びに来やすい「拠り所」作れたらいいなと思います。
首都圏の阿波踊りは、まだまだマイナーです。いろんな考え方や踊りの流派がありますが、まだまだ、みんなで力を合わせて盛り上げていかないと、警察や住民の皆さんの協力を得ていくこともままなりません。
ちょっとずつでも、阿波踊りの人の絆を強く広くして、みんなで阿波踊り支えていきましょう。今後ともよろしくお願いします。
にわ様
コメントありがとうございます!
ほんの数回でしたが貴重な経験をさせていただきました。
あわともが無くなることは残念ですが、そう思う気持ちでもって、本当にあわとも無しでは冬に踊ることは不可能だろうか?という疑問に向き合う機会が生まれたように思います。
例えば自分の連に働きかけて練習機会を作ってもらえないか。そこに地元連をお誘いできないかといったような…。
そうやって自分たちで阿波おどりの世界を盛り上げようという気運が起こるのなら、あわとも終了それ自体にも意味を見いだせるのかもしれませんね(もちろん復活が一番嬉しいですが)。
夏が着実に近づいていて、たまきの練習も真剣味を増してきています。良い物をお見せ出来るように頑張りますので、応援よろしくお願い致します。
本番でお会いできたら良いですね!
水野